章 28

「ドン。」駝背の老人の言葉を聞いた瞬間、手に持っていた包みが地面に落ちた。一瞬にして顔から血の気が引き、それが際限のない怒りへと変わった。

「くそっ、あのクソ野郎、ぶっ殺してやる」突然、村長が大声で叫び、リュックを背負ったまま引き返そうとした。だが私と駝背の老人は揃って彼を引き止めた。駝背の老人の目はすでに赤く充血していた。

「狗蛋よ、冷静になれ。今は村の皆を連れ出すのが先決だ。この道が封鎖されたなら、他に道はないかよく考えてみろ」

村長は怒りに震えていたが、なんとか気持ちを落ち着かせた。

我々の村は特殊な地形で、四方を深い山と原生林に囲まれている。何十年も人が踏み入れていないような古...