章 306

「なんだって、そんな重宝の手がかりが巫医門にあるのか」と驼背老人の話を聞いて、私は興奮を抑えられなかった。もしそうなら、あちこち探し回る必要もなくなる。

その夜は急いで別れることにした。驼背老人は資料を詳しく調べ直すと言い、翌日また同じ場所で会うことになった。

別れた後、私と李雯雯は巫医山を下り、近くの村で宿を取った。

翌日、日が暮れるとすぐに私たちは昨夜驼背老人と会った場所へ向かった。血統を活性化できるなら、全ての謎が解けるだけでなく、驼背老人をここから連れ出すこともできるだろうと思うと、胸が高鳴った。

しかし、深夜になっても驼背老人は現れなかった。

風が「ゴーゴー」と唸り続ける中...