章 380

本来なら一縷の希望を抱いていたのだ。やはり三大仏宗は名門中の名門だからだ。

陝北ではほぼ仏宗が最高権力を持っているが、実のところ所謂仏宗も道門宗門と大差なく、祖師爺と弟子という形態をとっている。

そして三大仏宗こそが陝北全域の仏宗の中で最も強大な三つの宗派なのだ。

この三大仏宗は元々対立関係にあり、長年争いを続けてきた。だが何かの縁により、外部からの脅威を前に手を組むことになった。三大仏宗が連盟を結んで以来、陝北の仏宗界はようやく平穏を取り戻したのだ。

しかし、この三大仏宗は表面的には一体でありながら、実際には各々が独自の政策を取り、内部では互いに争い続けている。だから最初から大きな期...