章 46

話がここまで進むと、私はもう背中の曲がった老人が何を言おうとしているのか分かっていた。この池の問題は私たちが想像しているほど単純ではなく、今解決策があったとしても軽々しく手を出すべきではないだろう。おそらく事の成り行きをしっかり把握してからでないと動けないのだ。

そう思った瞬間、私の心に冷たい感覚が走った。この老人の言葉の意味するところは、これが何者かの仕業だということなのか?

はっとして考えてみると、この出来事は確かに至るところに不可解な点がある。数十年前の事はさておき、今起きていることだけを考えても。この陰陽双煞はすでに石の彫刻で数十年も封じられてきたのに、その間一度も問題が起きなかっ...