章 66

「これらの光景を点香婆婆はもちろん全て見ていた。石敢当の彫像から青苔が突然落ちて、汚れも次々と剥がれ落ち、一点の汚れもない姿に変わった時、彼女も呆然として、驚きでいっぱいだった。

「素晴らしい、本当に素晴らしいわ。若い衆、まさに目からうろこが落ちる思いだよ」

点香婆婆の言葉を聞いても、私はそれほど嬉しくなかった。確かに石敢当は私によって目覚めさせられたが、それがどれほど骨の折れることだったかは私だけが知っている。私は深く一つのことを認識した。今の私の実力はまだあまりにも弱すぎるということだ。もし私の霊感がもう少し強ければ、この石敢当を目覚めさせるのにこれほど苦労することはなかったはずだ。

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