章 100

「エロ本でも見てるのかな?」楊羽は考えた。この年頃の少女が恋愛小説に夢中になるのは珍しくない。

「白雪さん、先生を部屋に案内してくれないかな?」楊羽が立ち上がって白雪を見ると、彼女は目を丸くして、明らかに気が進まない様子だった。

「何ぼーっとしてるの?早く楊先生を案内しなさい!」白雪の母親は、礼儀知らずな娘の態度を見て、すぐに叱りつけた。

白雪は極めて不本意そうで、部屋に人に見られたくないものでもあるかのようだったが、楊羽が待っているので、しぶしぶと教科書を片付け、楊羽を後ろへ案内し始めた。心の中では「はぁ、また叱られるんだ」とつぶやいていた。

楊羽は白雪について階段を上がり、木の床を...