章 1087

「使えないわけじゃないんですが、このカードには少し問題があるようです。確認してきますので、少々お待ちください」そう言うと、店員は楊羽のカードを持って中へ入っていった。

楊羽は外で焦りながら待っていた。

「楊羽、そのカード本当に大丈夫なの?」洛溪が尋ねた。最初から怪しいと思っていたが、中にさえ入れないとなると、さらに疑わしく感じ始めていた。

「洛溪姉さん、もう少し待ちましょうよ」郭玉美は逆に友好的な口調で言った。

一分一分が過ぎるごとに、楊羽の心はより焦りを増していった。洛溪はすでに少し苛立ち始め、この「春色天堂」の外観を見て、たいしたことはないように思えた。洛溪が知るはずもなかったが、...