章 1164

「でも、いくら泳ぎが得意でも、ここで溺れ死ぬしかないわ」

「唯一の入口も水没してる。私たち全員で探したけど、他の出口はなかった」李若蘭が言った。

「ああ、他の出口はない。もしあったなら、この水は流れ出しているはずだ。それに、ここは陵墓だ。仮に別の穴があったとしても、せいぜい別の密室に通じているだけだろう。死ぬのが少し遅くなるだけで、結局は死ぬことに変わりはない」

水位はまだ上昇し続けていた。

「入口から潜って出るしかない!」楊羽は一言一言はっきりと言い切った。

「正気?あのトンネルがどれだけ細くて長いか分かってるの?泳ぎきる前に溺れちゃうわよ」燕霊は当然恐れていた。あの分岐路を通ってきた時、か...