章 1516

「またこんな話?前回は李碧を騙して二日間彼氏のフリをさせて、タダで何度か楽しんだだけだったのに、まさか従姉がその二の舞を踏むつもりなの?」

「偽の彼氏?本物の彼氏?」楊羽は笑いながら尋ねた。

「もちろん偽の彼氏よ、バカ」章燕はスプーンで楊羽の頭を軽く叩いた。その仕草は可愛らしくて甘美で、一つ一つの動きが楊羽の目には心地よく映った。

「偽の彼氏じゃ特典ないじゃん」楊羽は笑った。

その言葉を聞いた章燕は不機嫌になり、怒って言った。「私はあんたのお姉ちゃんでしょ、何の特典が欲しいの?もう、せいぜいキスくらいよ、それが限界。それだけ。土曜の朝8時に駅で待ってて」

「キスだけ?」これじゃ特典に...