章 1548

「お前の言う刀というのは、政府と警察のことだろう。悪を取り締まるのは当然のことで、国と民のためになる」と楊羽は言った。

だが問題は、なぜ奴らがお前を助けるのか?そして虎の親分が官界にもっと強力なバックがいないとどうして言い切れる?

楊羽は慕容慕寒に助けを求めることも考えた。恐らく彼女の父親が虎の親分に一言言ってくれるだけで十分だろう。しかし今回は、女に頼りたくなかった。

アパートに戻り、ベッドに横たわると、突然、心の中で声が響いた。「私が彼を殺してあげても良いわよ」

楊羽は驚いて飛び起き、部屋を見回した。真昼間だというのに誰もいない。一体どこから声が?

ふと、ある物のことが頭に浮かび、部屋中を...