章 1551

彼は手に軍用の突撃銃を握り、銃の柄を床に突いて、テーブルの上に腰掛けていた。その姿は傲慢で横柄そのものだった。

「姉さん、あいつが喰屍だって確信してるのか?」男は新しい言葉を使った。少なくとも彼はそう呼んでいた。

「私の探知器がずっと反応してたけど、後で反応がなくなったの。確信はないわ」話していたのは赤いコートの女性だった。

「なら狩りに行くだけだ」男は迷いなく言い切った。

「もし殺し間違えたらどうするの?」

「疑わしきは殺せ、逃すな。師匠の教えだ」男に情けなどなかった。

その赤いコートの女性こそ、先ほど突然楊羽を襲撃した奇妙な女だった。

「姉さん、ただの雑魚なら問題ないけど、も...