章 165

「いや、表兄さんがそんな人なわけないだろ。どこから春薬なんて手に入れるんだよ。そもそも、俺がそんなもの何に使うっていうんだ」と楽羽は苦笑いするしかなかった。

次妹はもう一度じろじろと見てから、部屋に戻って食事の支度を始めた。

楽羽の額には冷や汗が滲み出ていた。この次女の従姉妹は恐ろしすぎる。きっと天から自分を監視するために遣わされたに違いない。これからは彼女を避けたほうがいい。手を出せる相手じゃないからな。そう思いながら、彼はさらに力を入れて催情花を擦り続けた。

三十分後。

伝説の「欲仙死」がついに完成した!

欲仙死:欲仙欲死、酔生夢死!

人生とは『愛のコリーダ』のように酔生夢死で...