章 172

この関門もようやく乗り越えたが、杨琳は杨羽を見つめながら矛盾した気持ちに襲われていた。

第一に、今や完全に正気に戻り、下半身の衝動に支配されることもなくなった。そして今、自分の下にいる男は親友の彼氏なのだ。本来なら彼とこんなことをするつもりなど毛頭なかったはずで、すぐにベッドから出て、服を着て、学校に戻るべきだった。

しかし第二に、杨琳はたった今処女を捧げたばかりで、人生で初めての絶頂も経験したところだ。杨羽のアレがまだ自分の中に入ったままで、言いようのない心地よさがあった。少なくとも肉体的には、彼を引き抜きたくないという気持ちがあった。

「今後二度とこんなもの食べさせたら、あんたを去勢してや...