章 276

「それは、二姉の李若蓉とはまったく異なるところだ。李若蓉は杨羽を奪い取るつもりでいるのだから」

「前に大きな十字架を見たって言ってたわよね?まだ日も高いうちだし、見に行ってみない?」李若蓝が言うと、杨羽はこの姉がこんなにも仕事熱心だとは思わなかった。まさに女傑というべき人物だ。

実は杨羽も行ってみたいと思っていた。ついでに写真を撮って、三妹に見せて、同じものかどうか確認してもらおうと。

杨羽はとても嬉しかった。また一人友達ができたのだ。この村で杨羽の友人は多くなく、心の通じ合う相手など皆無だった。杨琳はもともと親友だったが、彼女とあんなことをしてからは関係が微妙になってしまった。残りのい...