章 577

「もう、あなたって口だけ甘くて、私と一緒にいる時間を増やしてくれないんだから」李若水が甘えた声で言った。

「いや、ちゃんといるじゃないか。お前のために扉を開けておいてもらって、こうしてこっそり忍び込んで一緒にいるだろ」楊羽は真剣な表情で断言した。

「ふん、私を都合よく利用したいだけでしょ」李若水はそんな言葉に騙されるつもりはなかった。

「どうして都合よく利用するって言うんだよ。お前は俺の彼女だろ、俺が楽しむのは当然じゃないか」楊羽はこの理屈が完全に正しいと思い、自信満々な口調で言った。

「もう、夏休みまで待ってよ。二人きりで出かけた時にね。家の中じゃ、お父さんもお母さんも見てるし、落ち...