章 580

その強い舌が李若蘭の口を開かせた。彼女は少しの抵抗もできなかった。杨羽がこんな技を持っているとは知らなかったのだ。

深いキスの後、杨羽はゆっくりと李若蘭の唇から離れた。至近距離で、顔と顔を向かい合わせ、李若蘭を見つめる。

「なんで私にキスしたの?」李若蘭は叱りつけるつもりだったが、口にした言葉には威厳がなく、むしろ優しさが滲んでいた。

「キスだけじゃなく、もっと楽しませてやるよ」杨羽は強気な言葉を放ち、一気に李若蘭の腰を抱き寄せた。彼女に覆い被さるように体を寄せ、二人の下半身がぴったりと密着した。

「随分と自信があるのね」李若蘭は目を細めて、杨羽に難題を出してみた。「じゃあ、妹の前で私...