章 583

「何?桃花源を請け負いたいだって?」村長の目玉は飛び出さんばかりだった。あの桃花源はまさに食えども食えぬ鶏の軟骨のような代物で、村政府にとって最も頭を悩ませる問題だった。以前あの土地を請け負った村民は赤字のため、とっくに逃げ出してしまったのだ。契約によると請負料は分割払いだったが、その村民は二年目には姿を消し、政府は一銭も受け取れなかった。

桃花源はそのまま荒れ果てたまま放置され、村政府にとっては熱い芋のような厄介者となり、誰も見向きもしなかった。村長と李書記はこの件で上からさんざん叱責され、ちょうど誰かに助けを求めようと思っていた矢先、楊羽が自ら門前に現れてこの問題を引き受けようとしている...