章 678

「若水たちがあんなにお利口でできる子たちなら、李おじさんも穏やかな老後が過ごせますね」楊羽はこういった私的な場では「おじさん」と呼んでいたが、公の場では「書記」と呼ぶのだった。

「毛主席も言っていたように、この世界は結局若者のものだ。私はもう年老いた。退職の年だが、最後にひとつだけやりたいことがある」李書記は淡々と言った。

だが楊羽にはまったく見当がつかなかった。まさか自分を異動させようとしているのではないだろうか?彼にその権限はないとはいえ、長年官界で揉まれてきた人間だ。そのくらいのコネはあるだろう。

楊羽は少し緊張した。やはり官界の人間は敵に回せないな、たとえ彼が自分の彼女の父親でも...