章 70

「そもそも、百年前にこのダムがあったのか?」

もちろん楊羽はこれらの矛盾点を面と向かって暴露するつもりはなかった。どうせこういう人たちと話しても埒が明かない。ただ心の中で冷ややかに笑うだけだった。

強兄は続けて話した。「このダムで溺れ死んだ村人は少なくとも数十人はいるんだ。以前、迷信を信じない屈強な若者がいてな。村では珍しい潜水の達人で、丸々三分間も息を止められたんだ。村人の前で潜っていったんだが、どうなったか分かるか?」

楊羽も付き合いで「どうなったんですか?」と尋ねるしかなかった。

「その潜水の達人が潜ってたった一分後、水面が激しく泡立ち始めたんだ。まるで誰かが水中でもがいているよう...