章 813

「お兄ちゃん、頭どうかしたの?」これは二妹のお決まりの言葉で、さらに付け加えた。「頭おかしい!」

「僕そんなに悪い?」楊羽は分かっていた。冗談は冗談として流せばいいが、真に受けると気まずくなる。その気まずさを和らげるには、強引にでも場を取り繕うしかない。

「悪いじゃなくて、最悪よ。見るだけで吐き気がして、ご飯も喉を通らないわ」と雅熙は答えた。ただ「あなたは従兄だから、恋人にはなれない」とは言わなかった。そんなことを言うのは表姐だけだろう。三妹も言わないはず、だって三妹はもうキスだってしているんだから。

「そんなにひどい?」楊羽は軽蔑したように言った。これは二妹の本心じゃないだろう。楊羽は...