章 552

雨の中、ずっと後ろから追いかけていた。この野郎どもは命が惜しいのか、本当に早く走る。だが我々のような武を修めた者にとって、体力は奴らの何倍もある。だからゆっくりと距離を縮めていった。

追いながら銃を撃ち、奴らも時々振り返って一発撃ってくるが、そう長くは続かない。すぐに弾は尽きるだろう。

いつの間にか開けた草原に出て、雨も随分と小降りになっていた。奴らは明らかに走り疲れ、速度がかなり落ちている。我々は一気に加速して追いつき、すぐに奴らを取り囲んだ。

これだけ走っても体力には自信があるが、それでも思わず数回息を荒げた。松井俊と大熊は更に疲れ果て、腰を曲げてパグのような姿勢になっていた。

「...