章 163

「もちろん、そうじゃない。今我々が捕まえられるのは末端の手下だけで、真の黒幕は捕まえられないんだ。だからこそ我々は奴らを追って、背後にいる黒幕を見つけ出そうとしているんだよ。そうでなければ、どうして国民の期待に応えられるだろうか」趙鉄柱は理屈を並べ立て、孫香香をすっかり感心させていた。

「なるほど。でも、どうして警察に通報しないの?自分で対処するなんて危険だってわかってるでしょ?」趙鉄柱は今、香香がまるで十万の質問を持つ子供のように思えた。「全ての警官が賢いと思ってるのか?中には愚かな奴らもいるんだ。もしその中の一人がこいつらを直接捕まえてしまったらどうする?」

そう言って趙鉄柱は前を走る...