章 39

趙鉄柱は山奥に入り、野生の薬草を探そうとしていた。しばらくすると数株を見つけることができた。この山は開発があまり進んでいないため、薬草を見つけるのは容易だった。

ところが帰り道、趙鉄柱は奇妙な植物を発見した。葉が人参のようでいて、少し違う。掘り出してみると、変異した野生人参だった。

趙鉄柱がその人参を持ち帰ろうとしたとき、傍らに毒蛇を見つけた。彼は石を拾って毒蛇を打ち殺したが、その直後、悲鳴が聞こえてきた。

数歩進むと、十数歳の少女が足を押さえて叫んでいるのが見えた。どうやら毒蛇に噛まれたようだ。趙鉄柱はすぐに駆け寄った。

「動かないで、傷の処置をするから」傷は太ももにあり、趙鉄柱は考...