
チャプター
1. 章 1
2. 章 2
3. 章 3
4. 章 4
5. 章 5
6. 章 6
7. 章 7
8. 章 8
9. 章 9
10. 章 10
11. 章 11
12. 章 12
13. 章 13
14. 章 14
15. 章 15
16. 章 16
17. 章 17
18. 章 18
19. 章 19
20. 章 20
21. 章 21
22. 章 22
23. 章 23
24. 章 24
25. 章 25
26. 章 26
27. 章 27
28. 章 28
29. 章 29
30. 章 30
31. 章 31
32. 章 32
33. 章 33
34. 章 34
35. 章 35
36. 章 36
37. 章 37
38. 章 38
39. 章 39
40. 章 40
41. 章 41
42. 章 42
43. 章 43
44. 章 44
45. 章 45
46. 章 46
47. 章 47
48. 章 48
49. 章 49
50. 章 50
51. 章 51
52. 章 52
53. 章 53
54. 章 54
55. 章 55
56. 章 56
57. 章 57
58. 章 58
59. 章 59
60. 章 60
61. 章 61
62. 章 62
63. 章 63
64. 章 64
65. 章 65
66. 章 66
67. 章 67
68. 章 68
69. 章 69
70. 章 70
71. 章 71
72. 章 72
73. 章 73
74. 章 74
75. 章 75
76. 章 76
77. 章 77
78. 章 78

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章 17
蘭玉は長年生きるのに疲れ、芝居を見たこともなかったが、名優の花小梁の歌声が非常に優れていることを聞き分けることができた。下からの喝采の嵐も納得だった。
彼は窓辺に寄りかかり、舞台上の花小梁を眺めていた。さすが京都の名優だけあって、一挙手一投足、眉の動きや微笑み、すべてが艶やかだった。
揚州であれば、興が乗れば一枚の切符を買って客席に座り、静かに彼の芝居を楽しんだかもしれない。だが今は李鳴争と同じ部屋にいることで、心が落ち着かなかった。
蘭玉の心ここにあらずの様子とは対照的に、李鳴争は本当に芝居を見せるために連れてきたかのように、自分の席に座り、片手を肘掛けに置いていた。彼のその手は長く力...