
チャプター
1. 章 1
2. 章 2
3. 章 3
4. 章 4
5. 章 5
6. 章 6
7. 章 7
8. 章 8
9. 章 9
10. 章 10
11. 章 11
12. 章 12
13. 章 13
14. 章 14
15. 章 15
16. 章 16
17. 章 17
18. 章 18
19. 章 19
20. 章 20
21. 章 21
22. 章 22
23. 章 23
24. 章 24
25. 章 25
26. 章 26
27. 章 27
28. 章 28
29. 章 29
30. 章 30
31. 章 31
32. 章 32
33. 章 33
34. 章 34
35. 章 35
36. 章 36
37. 章 37
38. 章 38
39. 章 39
40. 章 40
41. 章 41
42. 章 42
43. 章 43
44. 章 44
45. 章 45
46. 章 46
47. 章 47
48. 章 48
49. 章 49
50. 章 50
51. 章 51
52. 章 52
53. 章 53
54. 章 54
55. 章 55
56. 章 56
57. 章 57
58. 章 58
59. 章 59
60. 章 60
61. 章 61
62. 章 62
63. 章 63
64. 章 64
65. 章 65
66. 章 66
67. 章 67
68. 章 68
69. 章 69
70. 章 70
71. 章 71
72. 章 72
73. 章 73
74. 章 74
75. 章 75
76. 章 76
77. 章 77
78. 章 78

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章 78
その年の七月、方怀義の私塾が休みになると、蘭玉はすることがなくなった。この半年間、彼は私塾で子供たちに字の読み書きを教え、暇な時間は花壇で庭の花々の手入れをしたり、慶豊楼へ行って花小梁の芝居を観に行ったりしていた。一人は芝居が得意で、もう一人は音律に通じており、深く語り合ううちに気が合い、かなり知己としての感覚を覚えるようになっていた。
これは恐らく蘭玉が北平に来てから、最も気楽に過ごした日々だったろう。
数ヶ月が過ぎ、蘭玉の蒼白く痩せた顔色に少し血の気が戻り、眉や目元にも生気が宿るようになった。李明安たちはそれを見て、徐々に安心するようになった。
その間、李明安は蘭玉が私塾で居心地よく...