章 209

しばらくすると、張揚は大道芸の屋台の前にやってきた。

顧湛は何も言わず、張揚に軽く頷いた後、冷澜之に丁寧に一礼し、すぐに長い通りの果てへと姿を消した。

冷澜之の胸に、突然言い表せない奇妙な感覚が湧き上がった。

彼女は少し黙り込んだ後、急に街歩きの興味を失ってしまった。「帰りましょう」

顧湛がいなくなって丸一日が過ぎた。

冷澜之は彼が何をしているのか知らなかったし、彼からは一言の連絡もなかった。

朝夕を共にしたこの一ヶ月近くの間、彼女は身支度の時と夜寝る時だけ彼を見かけないだけで、それ以外のどんな時も、ほんの少し顔を横に向けるだけで、傍らに彼の大きな影が守っているのを見ることができた。

今、振...