章 228

沈逸之と俞婉児は確かに不機嫌だった。

冷澜之は馬車の中に座り、声の大きな議論しか聞こえなかった。

一方、二人は群衆の中にいたため、より多くの声が耳に入ってきた。

多くの人々が沈逸之をバカだ、阿呆だと罵り、こんなに素晴らしい公主を手放したことを嘲笑していた!

今や、栄華富貴は彼とは無関係になっただけでなく、この途方もない功績にも彼の名はなかった。

考えてみれば、もし彼がまだ公主の夫であれば、公主が天海城の異変に気づいた時、真っ先に彼に処理を任せたのではないだろうか?

そうなれば、救援活動の功績も、海国を打ち破った功績も、すべて彼のものとなっていたはずだ。

そして、褒賞や栄誉、民衆の愛情もすべて彼...