章 288

邵鑫はすぐに確信した。従妹は毒キノコによる中毒ではないと。大げさに驚いていた表情は次第に落ち着きを取り戻し、彼は冷澜之を見つめながら尋ねた。「姫様、臣に理由をお聞かせください」

彼らは従兄妹の間柄であり、血を分けた親戚関係にあるとはいえ、一族の命運がかかるような事態において、彼は感情のままに動くわけにはいかなかった。

ひとたび事が露見すれば、定遠公府全体が巻き込まれることになるのだから。

もし太子がまだ即位しておらず、定遠公府の支えを必要としていなければ、邵鑫はついつい、これは皇家が定遠公府を狙った策略ではないかと疑ってしまうところだった。

冷澜之は特に意外には思わなかった。

皇家に...