章 300

平昭公主と十八王子は二人とも一瞬固まった。十八王子は思わず口にした。「彼女は私たちの会話が分かるのか?」

平昭公主が答える前に、彼は首を振った。「まさか、偶然だ!このわしのような王子でさえ他国の言葉を話せないのに、彼女がどうして我々の言葉を理解できようか?」

彼は海国では寵愛されていなかったし、海国は小さな国に過ぎず、広大な盛国の前では子供が逞しい大人に向き合うようなものだったが、それでも彼の傲慢さは変わらなかった。

天朝上国に生まれた公主でさえ、自分のような小国の王子には及ばないという傲慢な考えを持っていた。

冷澜之が自分は理解できると言おうとした矢先、十八王子は突然平昭公主に向かっ...