皇家のダメ婿と本妻サバイバル

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章 332

盛京から避暑山荘までは一日の道のりだ。朝早く出発すれば、夕方には到着できる。

道中、目に入るのは半分だけ残った黄色い麦の茎ばかり。その麦畑が一面に広がり、今年の収穫が上々であることを物語っていた。

遠くの空き地では、広げられた麦粒が黄金色に輝き、その色合いは実に美しかった。

冷澜之はそれを見て、気分が晴れやかになった。

収穫が良ければ、民は食糧に困ることなく、この一年を順調に過ごせる。

避暑山荘に来ても、朝廷はやはり開かれる。

景德殿内では、朝臣たちがまた二つの派閥に分かれていた。今回は種子の保存について議論していた。

北疆で新種の小麦が発見されたという。その小麦は寒さに強いだけでなく、収...