章 367

突然、村の中央から怒声が響いた。「この畜生め!よくも逃げ出したな!」

少年はその声に身震いし、顔色を変えた。「雪儿の伯母さんだ!」

「見に行こう」

村の中央にある一軒の家は、赤い壁に緑の瓦、高い塀が並ぶ堂々とした構えだった。

門前では、丸々とした体つきの女が腰に手を当て、冷笑していた。「坊主を追い出しても寺は残る!お前の妹はまだ家にいるんだ。どこまで逃げられるというの!」

その人物こそ、李雪儿の伯母、李劉氏だった。

あまりにも酷い言葉に、数人が諌めようとしたが、逆に彼女に罵られた。「ふん!まるでこの二人の小娘が、あんたたちの飯を食い、あんたたちの物を使っているかのような言い方ね!他人事だから気...