章 373

「姫様、私は何か罪を犯したのでしょうか？なぜ私を捕らえるのですか？」

谷一杭は二人の役人に両腕をねじ上げられ押さえつけられていた。本来なら父親の「吏部尚書」の名を出して相手に手を放させようと思ったが、目の前の女性が伽羅姫だと聞いた途端、彼は急に怯んだ。

父親がどれほど偉くても、所詮は四品の朝臣に過ぎず、姫君には敵わない。

彼にできるのは、自分の冤罪を訴えることだけだった。

冷澜之は無表情で彼を見つめた。「あなたは罪のない学生たちを好き勝手に虐げ、多くの優秀な若者が学院を去り、科挙を諦めざるを得なくした。盛国が多くの人材を失ったのはあなたのせい。この一点だけでも、本宮は反逆罪で死刑に処す十分な...