章 376

冷澜之は馬車に座り、流紗がその傍らでぺちゃくちゃと話していた。

「姫様、文娘子はこの間また数種類のさつまいもの食べ方を研究されました。これらの食べ方も広められれば、我が盛国の民もすぐにさつまいもを受け入れるでしょう」

「私めは今日の昼餉にさつまいもを大きく一つ食べただけで、主食すら要らなくなりました。今もまだお腹がぱんぱんです。さつまいもは本当にお腹にたまりますわ」

「陛下がこのことをお知りになれば、きっとお喜びになるでしょう」

冷澜之の唇の端にも淡い笑みが浮かんだ。

そうだ、さつまいもの成功は食糧問題の解決を意味する。

特にこの作物は非常に頑強で、肥沃な土壌でも過酷な環境でも、う...