皇家のダメ婿と本妻サバイバル

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章 406

「控えめに行動する?」羽聞淵の唇に侮蔑の笑みが浮かんだ。「このわしが控えめなどという言葉を知るわけがない」

目を細め、彼の瞳に鋭い光が走る。「わしに比べれば、あの野種こそ恐れおののくべきだろう。朝野に権勢を振るう顧典司が実は驚羽帝国の大皇子だと知れたら、盛国の皇帝はどんな顔をするか想像できるな?」

「それに、奴と伽羅公主の一件も弱みになる」

あの野種は隙だらけだ。震え上がるべきは奴の方だ。

自分は少し策を巡らせて静観するだけで、面白い芝居の数々が見られるというわけだ。

「はっくしょん!」

冷藍之がくしゃみをした。

流紗は慌てて言った。「公主様、お体の具合が悪いのですか?すぐにお医...