章 450

彼は本来、冷澜之が再婚していることを気にしていなかった。だが、この女が彼を拒絶した後、羽闻湛と関わるようになったことで、非常に不愉快になった。

羽闻湛が彼の目をつけた美女を奪うだけならまだしも、今度は父皇や母后、そして皇位までも奪おうとしている。

それならば、あの雑種犬に二人の実力差がどれほど開いているかを見せつけてやる!

また、あの雑種犬に思い知らせてやる。彼が目をつけた女など、自分にとっては価値のない腐れ物にすぎないこと、他人に弄ばれようとも自分は手を出す気などないということを。

汚らわしくて触れる気にもなれない。

羽闻湛が伽羅姫が凌辱されて死んだという知らせを受けたときの素晴ら...