皇家のダメ婿と本妻サバイバル

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章 457

和親姫が京に入り、使者はすでに城門の前で待機していた。

冷瀾之は接待担当の官吏に迎えられ宮中へと足を踏み入れ、ようやく噂に聞いていた驚羽皇帝と皇后に謁見することとなった。

驚羽皇帝は彼女の想像以上に老け込んでおり、髪はほぼ真っ白で、表情にも疲れが滲んでいた。五十代とは思えず、むしろ六、七十代の老人のように見える。

同じ五十代でも、現在の建良帝はこの人よりずっと若々しく見えるだろう。

もし一年前に盛国で宮変がなければ、建良帝と驚羽皇帝は別の時代の人間のように見えたはずだ。

驚羽皇后は手入れが行き届いており、母后と同年代に見えた。

ただ、母后は人当たりが良く、普段から慈愛に満ちた雰囲気...