章 461

藍小姐は眉をひそめた。「もちろんあなたが彼を滅ぼしたのよ!」

冷藍之が何か言おうとした時、聞き慣れた男性の声が不意に近くから響いた。「彼を滅ぼしたのは、紛れもなく彼自身だ!」

藍小姐は華奢な体を震わせた。「大皇子様?」

振り向くと、案の定、あの清々しく気品ある男性が一歩一歩近づいてきていた。

しかし、その人物は彼女に目もくれず、視線はもう一人の女性だけに注がれていた。

口にしていたのは、彼女への反論だった。「冷一鳴が職を解かれ取り調べを受けるのは、我が驚羽帝国の法を犯したからだ。公主とは何の関係もない」

彼は薄く唇を歪め、冷ややかな嘲笑を浮かべた。「それに彼の官職は...正当な手段...