章 91

「何が私の戯れだというのです?明らかに姫君が無茶をしているのです!婚家の姑である私に全く顔向けさせず、都の民衆の前で私を立つ瀬のない立場に追い込んだ!こんな嫁は見たことがありません!」

自分の息子から責められた趙氏は、悔しさと怒りが入り混じった表情を浮かべた。

沈逸之は頭が痛くなるのを感じた。

母が今回明らかに間違っていることは分かっていたが、母の言い分にも一理あると思わずにはいられなかった。

母は姑の立場なのだから、姫君が少し譲ってもよかったのではないか?わざわざ都の民衆の前で母を辱めなくても良かったはずだ。

趙氏は息子の怒りが幾分か収まったのを見て、俞婉児の策が効いたと胸中で喜んだ。

災い...