章 176

この言葉に、鉄牛は一瞬たじろいだ。

そうだ、今の自分は犬のように生きている。尊厳など残っているのだろうか?

あの一件以来、自分の尊厳はもはや存在していないのかもしれない!

「金に困って用心棒をやってるんだろう?このカードにはまだ二、三十万残ってる。暗証番号は666888だ。使ってくれ。でも安心しろ、俺はお前に用心棒を頼むつもりはない。貸してやるだけだ」

陸晨はキャッシュカードを取り出し、彼に投げつけると、無表情で言った。

「もう失せろ」

陸晨の言葉を聞き、鉄牛は一瞬で屈辱感が極限に達した。

だが、ある事を思い出し、この感情を必死に抑え込みながらカードを受け取り、歯を食いしばって言った。

「あり...