章 177

「お前の妹さん、あの時に怪我したのか?」

陸晨の顔色が微かに変わり、抑えきれない怒りが込み上げてきた。

「ああ!」

鉄牛は顔を青紫に染め、歯を食いしばりながら頷いた。

「畜生め!」

陸晨は怒りを爆発させ、

「あの裏切り者は誰だ?」

「奴の名前は知らない。当時は皆コードネームで連絡を取り合っていたからな」

鉄牛は深く息を吸い込んで言った。

「だが、あの裏切り者の顔だけは決して忘れない。一度でも見かけたら、必ず見分けられる!」

「奴がまだ龍国にいるなら、必ずチャンスはある。それに安心しろ、星児の目は俺が治してやる!」

陸晨は真剣な表情で言った。

「あの裏切り者は今頃きっと高い地位についているだろう...