章 224

「洗面器?」

店員はそれを聞くと、一瞬固まり、それから苦笑いを浮かべて言った。

「洗面器ならありますけど、さすがにそれは大きすぎるんじゃ...」

「大丈夫、それでいいから、持ってきてくれ!」

陸晨は彼に手を振り、盥を持ってくるよう合図した。

「おい、お前狂ってるのか?」

自惚れ屋は驚愕の表情で彼を見つめ、まるで精神異常者を見るかのようだった。

普通の洗面器でも、少なくとも五、六斤の水が入るだろう。

彼どころか、牛でさえ一気に飲み干せないはずだ。

「どうした、怖くなったか?」

陸晨は彼に向かって眉をひょいと上げた。

「怖い?俺が怖がるわけないだろ!お前が体壊すんじゃないかって心配してんだよ!」

...