章 242

病院を出た後、夏在渊はすぐに警察署へ向かった。中に入りながら、シャツの襟のボタンを緩めていた。

「この前逮捕した費祥慶はどこだ?」

尋問室の前を通りかかった時、彼は若い警官を捕まえて、低い声で尋ねた。

「宋局長が今、取り調べ中です」

若い警官はすぐに答えた。

費祥慶の特殊な立場のせいで、署内の全員がこの件を知っていた。

夏在渊は頷くと、宋局長が費祥慶を取り調べている尋問室へ真っ直ぐ向かい、ドアを強く叩いた。

「夏処長?」

宋局長と一緒にいた若い警官は夏在渊を見て驚いた様子だった。

「二人とも外に出てくれ」

夏在渊は二人に手を振り、外に出るよう合図した。

宋局長も特に質問せず、すぐ...