章 315

すぐに、私たちはホールに入った。

「お客様、三階の宴会にお越しでしょうか?」

マネージャーらしき男性が私たちの前に現れ、丁寧に尋ねた。

私は招待状を取り出し、開いて確認すると、そこには三階と書かれていた。

「ええ」

私はうなずいた。

その男性の態度はすぐに一段と恭しくなり、軽く頭を下げた。「こちらへどうぞ」

ほんの一分ほどで、私たちは三階の廊下に到着した。

宴会場の入り口には四人の黒服の屈強な男たちが立っており、全員がワイヤレスイヤホンを装着し、厳しい表情で私たちを見つめていた。

私はその四人を見て、思わず笑みがこぼれた。

彼らは昨日、望湘園で出会ったあ...