章 361

「コネを使って裏口から事を進めるのは、正当な手段では進められないということだ。

今となっては、私的な事を引き受けてくれる役人を探さなければならない。例えば張貴水のような人物だ。彼についての噂話は多いが、そういう人間こそ事を運んでくれるのだ。

彼を思い浮かべた最も重要な理由は、彼が持っているあのUSBメモリだ。

もし彼の持つUSBメモリが証拠品だとすれば、彼がそれほど重視するからには、中の情報は間違いなく驚くべきものだろう。そこに関わる人物も、必ず大物に違いない。

その大物の数は一人かもしれないし、複数かもしれない。

具体的な人数がどうであれ、その身分は張貴水よりも高いはずだ。仮説が成...