章 401

「またヤられたいのか」

兄貴のその言葉は乱暴で、断固としていて、歯を食いしばるような響きがあった。ククッ。

「もう一度、無理やり犯してよ。あの感覚、好きなの。すごくスリリングで」

彼女の声には魔性があるかのようで、一瞬で俺を魔化させた。

同時に、心の中では少し得意になっていた。きっと前回、彼女をよがらせたからこそ、こんなに飢えて、俺に犯してくれと懇願するんだろう。なかなか特殊な要求だけど。

でも、俺は好きだな。

いつの間にか、俺のモテ具合はこんなレベルまで来たのか。認めざるを得ない。

こんな夜更けに、普通の男ならこの言葉を聞いたら沸騰するだろう。俺も例外じゃない。この言葉は催情剤...