章 462

その後、私は顔を上げてダイニンを見た。彼女の顔には悔しさが滲んでいた。

そりゃそうだ。私の体を手に入れるために猛烈な薬まで飲んだのに、何も成し遂げられなかったんだから、納得いかないはずだ。

「ニンちゃん、俺たちのことは後でゆっくり話そう。さあ、服を着て、やるべきことがたくさんあるんだ」

そう言いながら立ち上がろうとしたが、彼女にぐいっと引き止められた。

「これこそ大事なことよ。言っておくけど、さっきは頭がぼんやりしてたけど、あなたが私にしたことは全部はっきり覚えてる。あなたに体を触られたり、キスされたりしたんだから、あれとほとんど変わらないわ。私から逃げようなんて思わないで。今...