章 514

「彼女のこの考えには賛成できないな。特殊部隊の攻撃は絶対に綿密だ。テロリストたちが脱出しようとしても、天に登るより難しいだろう」

「私はすでに部下たちを周囲に密かに配置させてある。脱出してきた者を見つけ次第、すぐに捕まえるように」

えっ。

これといった策略もなく、随分と直接的で大胆な方法だ。

「特殊部隊に遭遇したらどうするんだ?」

「すでに指示してある。特殊部隊に会ったら、遊びに来ただけだと言い、島で少し獲物を捕りに来たと言うように」

なんとも苦しい言い訳だな。

「たとえ捕まえたとしても、外に連れ出せないだろう。外は巡視艇や海上警備の船でいっぱいだ。お前たちが島を離れようとしたら...