章 758

これは良い知らせのはずだが、どうしても嬉しくなれない。

理由は単純だ。彼らがあまりにもあっさりと承諾したことで、品物を渡した瞬間が自分の死期になるのではないかという恐れがある。

だが、弓を引いた以上、矢は放たねばならない。自分で仕掛けた罠だ。覚悟を決めて飛び込むしかない。

待ち合わせは深夜十二時。準備する時間はまだ十数時間ある。実際、特に準備することもなく、ただ劉聡たちが頼りになって、私をしっかり守ってくれることを願うばかりだ。

しかし、二愣子は私にとても親切で、特殊素材で作られた防弾チョッキを贈ってくれた。最初は少し信じられなかった。普段着るベストと同じくらい薄いのに、防弾効果があるなん...