章 112

昨夜の夢の中で柳梅麗を抱いた男はあまりにも逞しく、柳梅麗はまるで天にも昇るような快感を味わった。そのため、柳夢琳が絶頂に達した時、興奮のあまり柳梅麗はその男の背中をきつく掴み、右手の爪が相手の肉に食い込んでしまったのだ。

頭の中で昨夜の光景を思い描き、爪痕の位置と劉旭の肩の後ろに現れた跡が一致することを確認した柳梅麗は、残酷な事実を知ることとなった。

つまり、昨夜は夢などではなく、確かに男に抱かれていたのだ!

その男こそ、劉旭だったのだ!

春葫芦は妹が彼女に渡したもの、ということは妹も共謀者だったということだ。

妹に裏切られたと思うと、柳梅麗の胸は痛んだ。

さっきまでスッポン料理を作って...