章 131

床の上に一匹の蛍がいたにも関わらず、劉旭と柳夢琳はまるでタイタニックの主人公たちのように外を見つめていたため、その微かな光を放つ蛍に気づくことはなかった。

蛍が一度光るたびに、柳梅麗は劉旭が前後に動くのが見えた。

この時の柳梅麗は怒りというより、純粋に驚いていた。妹がここまで大胆になっているとは思いもしなかったのだ!

やがて蛍は飛び去った。しかも後方へ飛んで行ったため、劉旭と柳夢琳は自分たちが露見していることにますます気づかないでいた。

側にいるのは柳夢琳の姉だけなので、露見したところで大したことはない。もし側に男がいたら、劉旭は柳夢琳とそんなことをするはずがない。後宮に迎え入れたいと思う...